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【戸建て売却実体験】新築3年半の注文住宅を不動産売買仲介で売却しローン完済・経緯まとめ
2022年夏、筆者の自宅(築3年半)を不動産売買仲介を利用し売却、ローン完済しました。
その経緯をご紹介します。
不動産売却を検討している方や、持ち家を検討されている方などの参考になれば幸いです。
※売りに出してから売却までの一連の流れについてはこちらの記事にまとめています。
目次
売却結果まとめ
始めに、売却金額やローン完済で手出し分があったのかなど、気になる数字の結論をまとめます。※実際の数字とは若干変えてあります。
ローン残債が約3800万円、売却利益が約3760万円、ローン完済にあたっての手出し費用が約40万円、という結果になりました。
売りに出す際「こんな高値で売れるのか?」と非常に疑心暗鬼でしたが、結果的に手出し費用が40万円というダメージだけで済み、奇跡のようでした。
「運が良かった」という一言で済ませればそれまでですが、筆者が自宅を売るにあたって気をつけたポイントや不動産選びの際の体験談等、いろいろな情報と共に、参考までにお伝えしたいと思います。
売却物件の参考情報
売却した筆者宅の参考情報です。
土地はそこそこに広く、建物は断熱機密性能とインテリアに非常にこだわりました。
外溝も手は抜かず、かなりの費用と労力をかけ、売却時には一面が人工芝の広い庭、それをぐるっと加工高さ180cmの目隠しフェンスがそびえ立ち、外観の見栄えはかなり良かったのではと思います。
※人工芝施工の紹介記事に庭の写真を載せていますので、参考までに記事リンクを貼っておきます。
売却の流れ
筆者が経験した不動産売買仲介での売却フローを、簡単に10ステップでまとめてみました。
あくまで一例となるかと思いますが、参考になれば幸いです。
※各ステップの細かい体験談や経緯についてはこちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
筆者の場合、④売買仲介契約の締結〜⑨引き渡しまで約6ヶ月かかりました。
④売買仲介契約の締結〜⑧売買契約までは順調に進み、約2ヶ月程度でしたが、⑧売買契約〜⑨引き渡しについては買主側の都合によるところが大きく、約4ヶ月待たされました。
ここは買主/売主双方の都合によるところが大きく、場合によっては1〜2ヶ月等の短期間での引き渡しというのも十分にあり得る話で、その場合は最短、④売買仲介契約〜⑨引き渡しが3ヶ月程度で完了することも考えられると思います。
売却に至った理由
そもそも何故、持ち家を売りに出したのか、その理由を順位別でまとめます。
理由1位:住宅ローンの支払いがきつく、将来に不安を感じた為
住宅ローンは月々、約11.5万円を支払っていました。
共働きではありましたが、平均的なサラリーマン家庭の収入しかない筆者宅では、なかなかの比重を締める支出でした。
さらに、ローンは固定金利ではなく変動金利での借り入れの為、長い間低金利が続いているとはいえ、いつ金利上昇が起こるかは不透明で誰にも予測ができませんし、そもそも、これ以上金利が安くなることはほぼありえません。
住宅ローンでの自己破産の話などはネット記事でよく見かけたりもしますし、将来を考えたときに、今より月々の住宅費用が安くなることはありえないと考えると、軽く絶望しました。
子どもの将来や夫婦の老後に向けた資産形成などに関心が湧けば湧くほど、現実を突きつけられてしまい、将来真っ暗、といった悲観的な考えになることも多かったです。
そんな状況が続き、田舎の一軒家だけどダメでもともと、やってみないとわからないでしょ!!、という気持ちで、不動産仲介での家の売出しを決意しました。
理由2位:都会と比較し、いろいろな機会が減る
一番の理由はもちろん、理由1位の内容になりますが、こちらも結構、重たいテーマでした。
家を建てるときはなぜか、考え方が一直線になっているというか、全く周りが見えなくなって、前のめりで「憧れの我が家」を思い描いて猪突猛進していました。
冷静に考えれば、フルローンで持ち家を持つ≒数十年のスパンでその土地に住む、という、事の重大さに気づくはずですが、当時はそんなことも「まあ、住めば都でしょ」くらいのノリだったと記憶しています。
正直、住んで1年も経たないうちに立地の不便さを思い知らされましたし、それ以上に、子どもの成長を考えたときに、より多くの機会を提供できる環境にないことを、実感しました。
田舎だと確かに、自然はいっぱいです。
団地のすぐそばに田園景色が広がって、川も山もそばにありますが、実際、子どもと遊ぶには完全な自然は危なく、基本的には整備された公園やゲレンデ、川辺にしか行きませんし、川や山であれば田舎でなくとも、日本中どこにでもあります。
逆に、子どもの知的好奇心を補ってあげたり、習い事などをやらせてあげたいとなったとき、田舎では選択肢が非常に限られます。
子どもが生まれてからわかりましたが、筆者宅のまわりにはピアノ教室がほとんどなく、車で15分程度の場所に1軒だけありました。
またプール教室なども近場になく車で30分程度の場所に2軒、英語教室は車で10分の場所に1軒のみ等、車を走らせれば何かしらはありますが、そもそもの選択肢の少なさに気付かされました。
考え方によるところが大きい話ではありますが、あくまで筆者の場合、そのあたりが非常に気になってしまい、子どもの将来、自分たちの未来を考えたときに、持ち家を売って自由になりたい、と、強く思うようになっていました。
理由3位:持ち家が故に、物理的な身動きが取れなくなった為
理由2位と似た話です。
住宅ローンを完済しない限り負債でしかない持ち家は、ローン返済中は引っ越すことは経済的に難しく、必然的にその土地に縛られることになります。
住む場所を変えたいとか、転職したいとか、親元に帰りたいとか、いろいろな理由で住む場所を変えたくなる場面は人生において結構頻繁に訪れるものですが、ローンの残っている持ち家がある限り、それらの願いを叶えるハードルが非常に高くなります。
賃貸であれば、持ち家と比べればそのあたりのハードルはグッと下がり、非常に身動きが取りやすくなります。
理由4位:維持費がかかりすぎる為
理由1位と本質は同じかもしれません。
毎年の固定資産税、10〜15年程度での火災・地震保険の契約、その他長期居住に伴う諸々の出費(外壁/屋根塗装、主要設備の入れ替え、外溝の整備維持費用、etc…)、非常に多くのお金がかかります。
所有不動産の価値が目減りするような一般的な不動産では、売却したらそのあたりはペイされるでしょ、という理屈も通りにくいと思いますし、そもそも投資目的で持ち家を所有するわけでないのであれば、全て浪費でしかなく、ライフステージに合わせて柔軟に対応できる賃貸とは違って、非常にコストパフォーマンスが悪いと考えられます。
持ち家に対する価値観は人それぞれですので、浪費でも持ち家に住むことが重要である人はいると思いますし、それを否定する気はありません。
あくまで筆者の場合、そのあたりを見つめ直し、持ち家を手放す決意をしました。
売却できた理由
ここでは、営業担当者からもらったコメントと、筆者自身の考えの2つをご紹介します。
営業担当者のコメント
- 買主側の好みにピッタリの家だった
- 家の性能(断熱気密)に惹かれた
売買契約の申し込みがあった際、営業担当からは「ほぼ一目惚れのような様子だった」というニュアンスで話を聞いていたので、買主の好みにズバリ、ハマったのだと思います。
これだけでは「それってただ運が良かっただけじゃない?」ということで終わりそうですが、とはいえ、家はただ「好みだったから」という理由で購入するようなものではなく、それなりの根拠と動機が必要です。
その辺りは筆者の考えとして、次にご説明します。
筆者自身の考え
- 売り出し価格の設定が絶妙だった
- 新築のような清潔感・小綺麗さがあった
- 売りに出したタイミングが良かった
それぞれ少し詳しくご説明します。
売り出し価格の設定が絶妙だった
別記事で詳しく書いてますが、仲介業者が提示してきた「チャレンジ価格」という価格帯で売りに出しました。
これは仲介業者が算出した「適正価格」よりも100万円ほど高い設定でしたが、これがかなり絶妙だったのだと、後から思いました。
というのも、買主から契約の申し込みがあった際、ちょうどその100万円分の値引き交渉が入っていたからです。
つまり、適正価格よりも100万円近く(実際には9*万円という端数のある数字)を上乗せして市場に出しておくことで、適正価格よりも盛った価格としておき、本来はそこが盛った数字であるにもかかわらず、売主側にしてみれば100万円も値引きできるとなると、かなりのお得感が感じられる、という構図になっていたのだと思います。
これについては、仲介業者がどこまで狙っていたのかは実際に聞いていないため真偽は分かりませんが、仮に狙って価格設定していたとすると、感心が止まりませんでした。
こういった買い手側の心理を(狙ってか偶然かはわかりませんが)絶妙に突いて、うまく売買交渉・契約を進めることができたことが、取引がスムーズに進んだ大きな要因だったのでは、と個人的には思っています。
価格の面でコケると結局、買ってもらえないという話になりますので、家という大きな買い物の中で、ここは非常に重要なポイントだったのだと思っています。
新築のような清潔感・小綺麗さがあった
ここは簡単な話になりますが、新築後、毎週1回、少なくても2週間に1回は、家中くまなく掃除をすることを心がけていました。
これについては筆者が少し潔癖なところがあるという個人的な背景はありますが、結果的にそれにより、売りに出すタイミングで家としての小綺麗さみたいなものは、無理な掃除や片付けなどせずとも表現できましたし、買主側の印象はかなり良かったのではないかと思います。
これから買おうと思う家を見学しに来た時に、整理整頓されて綺麗な印象を持つか、そうでないかでは、購買意欲は大きく左右されると思います。
家の売却を検討される方は、ぜひこのあたりを気にしてみてはいかがかなと思います。
売りに出したタイミングが良かった
これについては運の要素も強いですが、2022年現在、さまざまな社会情勢・世界情勢により、住宅用木材価格が非常に高騰している状況のようです。
メディア記事やyoutubeなどいろいろな媒体を通してそういった趣旨のニュースや時事ネタが出てきます。
建築関係の友人に話を聞いてみたところ、木材価格の急騰により、あるハウスメーカーでは新築価格が数年前の倍近くまでに跳ね上がっている、という情報も聞きました。
中古住宅ではそこそこの価格で売れたなと思っていましたが、こういった背景を考えると、新築価格はそれ以上に跳ね上がっている状況のため、中古でも築浅の綺麗な物件であれば、購入を考える人がいてもおかしくないなと、腑に落ちました。
こういったタイミングの絶妙さもあり、買い手がスムーズに見つかったのではないかと思います。
不動産売買仲介で持ち家を売った感想
簡単にですが、不動産売買仲介で持ち家を売った、その体験を通して感じた感想をご紹介します。
見学待ちの期間はオファーがこないと精神的に辛い
これはかなり辛かった記憶です。
上述の通り、田舎の古団地に位置する筆者宅は、そもそもそんなに中古住宅需要が多い地域ではありませんでした。
筆者宅の例で言うと、初月は1件だけ見学オファーがあり、ただし流行病の影響でキャンセル、次月に別買主から1件、これが今回売買取引をした相手となりました。
つまり、2ヶ月でオファー2件、実際に見学に来たのは1組だけ、という結果です。
逆に初めての見学で契約まで漕ぎ着けたのが奇跡的ですが、それは上述の通り、いろいろな理由があるかと。。
1週間ごとに定期報告を受けるのですが、報告レポートにはいつも「問い合わせ0件」「見学申し込み0件」という言葉が並んでおり、毎週毎週見るたびに落ち込んでいました(笑)
仲介業者によって人生が大きく左右される
これは別記事で書いてあることになりますが、今回筆者宅が無事にローン完済できるレベルの価格で取引して売却できたのは、一重に、契約した仲介業者のおかげ、です。
査定を依頼した際、他社に対して、契約した業者は700万円ほど高い査定額であり、結果的にそれで売却することができました。
つまり、今回契約した仲介業者にコンタクトを取らず、たとえばそれ以外の数社に見積もりをとって、どれもローン完済できるような見込みが全く立てられないような査定額、評価だったとすると、そもそも売りに出すことすらしていなかったわけです。
重い住宅ローンを背負って向こう30年強を過ごすのか、重荷から解放されて新しい人生を歩むのか、今回契約した仲介業者に出会ってなければ、その大きな岐路を示されることすらなかった可能性もあります。
そういった意味でやはり、仲介業者選びは非常に重要なことだと、改めてお伝えします。
これから住宅を売りに出そうと思いっている方、現在査定してもらっている方などで、1社や2社程度で留めてしまっている方がもしいれば、ぜひそれ以上に広げて多くの情報を集めていただくことをオススメします。
その辺りはこちらの記事でも詳しく書いてありますので、ぜひご覧になってください。
終わりに
以上、筆者が経験した戸建て持ち家の売却体験談でした。
一生に一度の買い物と言われる家ですが、買ってからいろいろなことで後悔されている人は多いのではないかと思います。
手放したいと考えた時、ご自分の家がどれだけの価格で売れる可能性があるのか?、査定だけはタダですので、踏み出す覚悟ができたら是非やってみてはいかがでしょうか。
売れた理由のところにも記載した通り、現在住宅用木材価格の高騰により、中古市場も活発になっている可能性があります。
もしかしたら筆者のように、人生が大きく変わる可能性があるかもしれません。
この記事が少しでも、お悩みや不安解消のお役に立てれば幸いです!
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