【DIY】素人による自宅庭の防草シート・人工芝施工―手順・使用道具まとめ

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DIY素人による、防草シート敷き+人工芝施工の紹介記事です。

筆者の自宅庭の大部分を占めていたむき出しの土を、青々とした人工芝へ変身させました。

DIYの知識も経験も皆無でしたが、なんとか「素人がやったにしてはキレイ」程度の状態にはできましたので、施工背景や使用した道具・工程の紹介をしたいと思います。

自宅の庭に人工芝を敷きたいと考えている方や、防草シートだけでも貼りたいと考えている方など、参考になるかと思いますので、ぜひ御覧ください。

※使用した道具・材料を知りたい方は目次 大項目「使用道具・材料」をクリックください。

※施工方法を知りたい方は目次 大項目「施工手順・方法」をクリックください。

目次

施工に至った経緯

なぜ人工芝を敷いたか

筆者宅は一軒家ですが、新築当初から庭の大部分がむき出しの土となっていました。

理由はズバリ、新築時に資金の余裕がなく、「後からなんとかしよう」という軽い気持ちで家を建てた結果です。

梅雨・夏の時期はぐちゃぐちゃの地面+雑草が生い茂る状態で、目も当てられない状況になり、特に除草は毎年大変でした。。

放置するとこんな具合に、雑草の群生地と化します。

折角広い庭があるのに状態が悪いせいでほとんど活用できておらず、一念発起、ついに重い腰を上げて庭整備に乗り出しました。

なぜ人工芝を選んだか

土がむき出しの庭をなんとかしたい!、と思ったときにパッと思いついたのはこんな候補でした。

  1. 天然芝
  2. 人工芝(+防草シート)
  3. 防草シートむき出し
  4. タイル
  5. コンクリート

なぜ人工芝を選択したのかですが、主な判断基準は以下4点になります。

  1. メンテナンス性
  2. 雑草の生えやすさ
  3. 見た目
  4. 資金

先に判断結果をまとめると、こんな具合になります。

  • 「4.業者施工費費」で ”タイル・コンクリート” は即脱落
  • 「1.メンテンス性、2.雑草の生えやすさ」で ”天然芝<人工芝”
  • 「2.見た目の良さ」で ”人工芝>防草シート”

という判断で、人工芝を選択するに至り、その後さらなる費用抑制のため、DIYという選択を取りました。

以下、参考までにそれぞれについて説明します。

1.メンテナンス性

基本的にズボラな筆者は、できるだけ面倒を見なくて済むような、長い期間メンテナンスフリーなものにしたいと考えてました。

“タイル・コンクリート” は、それ自体のメンテンスはほぼ不要です。

“人工芝・防草シート” は、耐用年数によって張替えの必要性は出てきますが、質のいいものであれば10年程度は持つので、魅力的です。

“天然芝” は唯一、常に手をかけてあげる必要があり、メンテナンス性は最悪、となりました。

※メンテナンス性を含め、天然芝を好んでいる方は多くいらっしゃると思います。あくまで筆者の個人的な主観に基づく判断です。

2.雑草の生えやすさ

これも「1.メンテナンス性」と似た傾向になります。

”タイル・コンクリート” 自体からは雑草は生えません。

ただ、隙間はどうしても雑草が生えますので、そういった意味では “タイル” より “コンクリート” のほうが優れていると思います。

“人工芝・防草シート” は、インターネットや書籍で情報収集した結果、質のいいものを適切に施工できれば、それ自体から雑草が生える(突き破って生える)ことは少ないと考えました。

“天然芝” は、満遍なく広がったとしても間から雑草が生えることはあるようで、他4候補に対しては最も分が悪いと判断しました。

3.見た目の良さ

完全に好みの問題ですので細かくは書きませんが、やはり庭なので、少しでも自然を感じられるようなものにしたいと考えました。

そのため、5候補の中では “天然芝・人工芝” が優位となりました。

4.業者施工費

”タイル・コンクリート” はここで完全に脱落です。

”天然芝・人工芝・防草シート” の中では、”天然芝” が材料費も安く最も安価となります。

“人工芝・防草シート”については、の程度の質のものを選ぶかによって、材料費が大幅に変動します。

ググってみるとわかりますが、耐用年数による違いや、人工芝のパイル部分の質の違いなどによってピンきりです。

人工芝・防草シートの施工を考える場合、その点についてもしっかりリサーチした上で、自分にあったものを選択することをオススメします。

※筆者が施工したものの選定背景については、別記事にまとめたいと思っておりますので、順次アップしたいと思います。

なぜDIYを選んだか

これは単純に、費用の問題でした。

人工芝施工で業者に見積もりをお願いしたところ総額52万円(施工面積55平米)という見積りが出てきました。

52万円の内、純粋な材料費は18万円程度のためおよそ34万円分が施工費+α分としてかかる計算です。

 材料費のおよそ3倍近いお金を出してまで業者に頼むか・・・?

 どうせ長期連休は家でごろごろしてるだけなんだから、いっそ自分でやるか・・・?

色々悩んだ挙げ句、人工芝くらいならDIYでそれなりにやれるでしょ!!、という多少軽いノリで、DIYを選択するに至った次第です。

ただ、結果的にそれなりのクオリティで施工できたものの、正直、そこそこ広い面積をDIYするとなるとそれなりに大変でしたので、資金に余裕のある方へは、迷わず業者さんへの依頼を勧めます・・・笑

使用道具・材料

使用道具

整地が必要か否かで、揃える道具の数は大きく変わります。

筆者宅は人工芝を引く前に砂利と土の境界部分にレンガ敷きをDIYしており、そのときに土を掘り返していたため、全体的に凹凸が生じており、また、すでに大量に砂利が土に混ざってしまっていたため、整地作業から入りました。

広い範囲の整地となると、仕上げの地固めはコンクリートブロックなどで地道にやるのは非常に厳しく、転圧機(プレート)を業者さんからレンタルする必要が出てきます。※自力でできなくはないと思いますが、かなり、しんどいかと。

筆者がレンタルした転圧機(業者さんは単に「プレート」と呼んでいました)

整地に使用した道具

水平出し

整地作業では地面の水平を出すことが非常に重要な目的となりますが、その水平の基準を作る作業となります。

  • 水糸
  • チューブ
  • バケツ
  • ハンマー

「水糸」「水平出し」等のワードでググってみたりYouTubeで検索してみれば、たくさん解説動画が出てくると思いますので、細かい解説はそちらにおまかせしたいのですが、要は水が持つ性質を利用して水平を出す、ということです。

筆者が行った水平出しの作業を簡単に図解するとこんな感じになります。

バケツに適当な高さで水をはり、地面に打っておいた杭に対して、バケツの水をチューブを通して持ってくることにより、バケツの水位とチューブ内を通る水の高さが同じになります。(バケツからチューブに水を持ってくるには、直接口で吸い込むのが簡単で手っ取り早いです)

その性質を利用することで、チューブを各杭に伸ばし、チューブ内の水位と同じ高さの目印を各杭につけておけば、杭同士で全く同じ高さの目印ができ、それが水平の基準となります。

チューブについては、施工する庭の大きさを考慮して必要な長さ分以上の長さで購入したほうがよいです。筆者の場合は、ホームセンターで必要な長さ分を切ってもらって購入しました。

あとは、杭につけた水平基準に対して水糸を貼りたい高さを各杭ごとに測って、その位置に水糸を括り付ければ、水糸張りの工程は完了です。

水糸を杭に固定する方法は、やりやすい方法を取れば良いと思いますが、筆者の場合は、杭に対して釘を打ち込み、その釘に水糸を括り付けました。

少しわかり辛いですが、こんな具合に杭を打って水糸を貼りました。
小石/雑草の除去

細かい説明は不要かと思います。

ジョレンやクワなどを使って土を掘り返し、ハンドショベルなどで雑草や小石を取り除きます。

地面の水平確認

レーキを使って表面を均しながら、水平器を載せた角材を使って地面が水平になっているかを確認します。

筆者の場合は長さ2mm、断面8cm角程度の角材を準備し、水平器を上に載せながら庭全体を何度も何度も確認しました。

地面が平らになっているか否かは仕上がりに大きな影響を及ぼす恐れがあるので、入念に実施したほうがいいと思います。凹凸が残っていると最悪、雨の日に水たまりができたりなど、残念な結果になってしまうこともありえます。

またこの作業自体は、地固をやる前は当然ですが、転圧作業によって結構、土が偏ることがある為、転圧作業中も度々実施したほうがいいと思います。

地固め(転圧)

前述の通り、筆者の場合は施工面積がそこそこ広かった(約55平米)為、近場の建設機器のレンタル業者さんから転圧機(プレート)をレンタルし、転圧作業を行いました

レンタルは1日で数千円程度でした。

注意点としては、転圧機はガソリンエンジンの為、始動すると結構な音が鳴り響きます。小排気量のバイクのエンジン音と同じようなものです。

筆者の住んでいるような閑静な住宅街だと結構な騒音になりますし、早朝や夜間は絶対に使用できませんので、そのあたりはご近所さんへの配慮など、忘れないようにしたいところです。

実際に転圧作業しているときに撮った動画がありますので、参考までに御覧ください。

※音量注意です!!

また、結構重量がありますので、運搬は一人作業はやめたほうが無難です。

そしてそれなりの大きさがありますので、軽トラックなど、きちんとした荷台がある車を使ったほうがよいと思います。

防草シート・人工芝貼りに使用した道具

ここはそんなに、大層なものは必要ありません。

表にも記載してますが、ハサミについては文房具として普段使うようなものでもカットはできると思いますが、人工芝はそれなりに厚みがありますので、できれば少しゴツめのしっかりしたものを用意したほうが作業が楽だと思います

また、人によってはハサミではなくカッターを使用されるケースも多いようですが、筆者の場合はカッターよりもハサミのほうが使い勝手が良かったと感じました。

使用材料

ここで重要なのは、防草シートの隙間埋めに使う「4.接続テープ」になります。

というのも、防草シートに固定ピンを打つと当然、ピンが防草シートに穴を開けることになり隙間が生じるため、雑草が生えるポイントとなってしまいます

また、面積が広い場合は防草シートを並べて敷きますが、その間にも当然隙間が発生します。

その為、そういった隙間となりうる箇所をすべてテープで封止する必要があります

これをしないと、折角防草シートを敷いたのに隙間から雑草が生えてきてしまう、ということになりかねないため、非常に重要な工程になります。

購入材料の内訳検討

防草シート・人工芝

防草シートも人工芝もロール状で売られていますので、施工したい庭の形状から、必要なロール長さを計算して、購入すべき本数を決定します

この時のポイントは以下2点ほどあると思います。

  1. ロール幅を何メートルのものにするか →庭の形や面積から、最適なものを検討
  2. 並べて敷く場合のオーバーラップ量 →10cm程度で想定

ちなみに筆者宅は変形地であるため、検討が少し面倒でしたが、整形地であればそこまで神経質に考える必要はないかと思います。

変形地でどのように検討したのか、参考までに筆者宅の事例イメージをご紹介します。

防草シート・人工芝ともに、幅2m×長さ10mを3ロール購入すればギリギリ足りる計算となりました。

余剰分をカットし、三角地や最後に足りない部分などを補い、結果的になんとか3ロールで行けました。

固定ピン・ワッシャー

固定ピンはその名の通り、防草シートと人工芝を地面に固定するピンになりますが、その固定間隔をどの程度にするか?、を決めておく必要があります。

多く打てば打つほどしっかりと固定され、風などで剥がれる可能性が低くなることはわかります。

ではどの程度で設定すればよいか、インターネットや書籍で情報収集しましたが、おおよそ50cm〜1mという数字をよく見かけました

また、基本はめくれに対する対策ということになるため、外周部はきっちりと狭い間隔で打ち込み、内側は少し余裕を持って打つというのが基本のようなので、外周部は50cm、内側は1m間隔、を基本に考えることにしました。

接続テープ

前述したとおり、固定ピンの打ち込み箇所と防草シートのつなぎ目の部分に貼ることになるため、打ち込む予定の固定ピン数と、つなぎ目の長さを計算し、必要な数量を計算しておきます。

施工手順・方法

整地

砂利、雑草除去

ジョレンやクワ、スコップ等を使って小石や雑草を取り除きます。

すべての工程に言えることですが、面積が広いと結構しんどいです・・・笑

ただ、小石が残っているとせっかく人工芝を敷いても小石がゴツゴツしていると残念ですし、雑草が残っていると隙間から生えてくる可能性が高くなってしまいますので、ここは面倒でも、しっかりと作業することをオススメします。

筆者の場合、すべての作業が完了後、ダメ押しで全体に強力な除草剤を撒いておきました。

水糸張り・地面の均し

前述したこの図の通り、杭を打ってバケツ・水・チューブ・杭を使って水平基準を取り、水糸を貼っていきます。

水糸を貼ったらそれを基準に、レーキや角材を使って地面を均していきます。

ここである程度平面出しを行い、次の転圧作業で仕上げます。

転圧

業者さんからレンタルしたプレートを使って地面を固めます。

施工面積が小さい場合は、コンクリートブロックなどで代用してもOKと思います。

55平米すべてを完了させるのに、ほぼ丸一日かかりました。

防草シート

敷き作業・ピン固定

ロールの状態から広げていきます。

このような状態で届きます。

ピンはワッシャーと一緒に打ち込みを行い、しっかりと地面へ打ち込みます。

ちなみにこのとき、前工程の転圧がきちんとできていないと、簡単にピンが抜けてしまうため、転圧作業はしっかりと行うことが大事です。

ピン固定の様子。

テープ貼り

ピン固定箇所と防草シート同士の接続部にテープを貼っていきます。

ここは、隙間という隙間を埋める気持ちできちんと施工することが重要です。

防草シートの内側から雑草が生えてきては、防草シートを敷いた意味がなくなってしまいますので。

人工芝

敷き作業

ロールの状態から広げていきます。

このような状態で届きました。

ピン固定

防草シートではただただ打ち込んでいけばOKでしたが、人工芝の場合は少し注意点があります。

  1. 接続部はそれぞれの人工芝を跨ぐように打ち込み
  2. 打ち込む際、人工芝のパイル(毛の部分)を巻き込まないように注意

1は簡単な話ですが、隣り合う人工芝同士は、固定ピンを跨ぐように固定し、隙間ができないように打ち込みます。

2は見た目に関わる部分で、固定ピンを打ち込む際、何も気にせずに打ち込んでしまうと、人工芝のパイルが固定ピンで抑え込まれてしまい、ピンを打った箇所だけパイルが立たなくなり、変な見た目になってしまいます

そのため、パイルの高さ程度までピンを打ち込んだら、余ったピンなどを使って固定ピンの間をくぐってしまっているパイルを外へ逃してあげる必要があります。

見た目にモロに影響ある部分なので、忘れずに対応したいところです。

完成

以上で完了です!

実際に整地から人工芝敷きまでDIYしてみた感想としては、整地作業が一番大変だった、という印象です。

小石・雑草の除去、水平出し〜転圧作業という工程が、なかなかしんどかったです。

ただ、きちんとそれぞれじっくり作業し、特に転圧作業はプレートをレンタルして作業したお陰か、仕上がりは思った以上によく、大変満足できる結果となりました。

使用道具、材料まとめ

最後に、使用道具と材料についてまとめておきます。

どんなものを使用するのか、どの程度の費用が必要か、等のイメージ作りも大事だと思いますので、施工を検討されている方は参考になさってみてください。

道具

整地

防草シート・人工芝敷き

材料

おまけ

整地作業をしている時に、土中から見つかったものをご紹介しておきます。(軍手は大きさの参考です)

大きめの石は良いとしても、錆びた鉄の棒が出てきたのには驚きました・・・笑

庭の土中にこういったものが隠れていることもありますので、小さいお子さんやペットなどを飼われているご家庭は注意したほうがよさそうです。

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この記事を書いた人

宮城県在住二児のパパ。生活用品の忖度なしの正直なレビューや、DIYの紹介、子どものいる家庭向けの商品やサービス情報などをお届けしています。

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